皆様、こんにちは、ボンジュール、マリーズです。
一年がスタートして5ヶ月目になる5月は、自然が本当に素晴らしくなる春の月です。
日差しが増し、気温も安定してきて、夏時間になったことで夕方も長くなり、カフェやレストランのテラスではその気持ち良い気候を楽しむ人たちで賑わい始めます。
「五月には、あなたが好きなことをしなさい」ということわざもあります。 フランスでは5月には多くの祝日があり、この美しい月を満喫することができます。5月1日は世界中で祝われるメーデーという労働者の祝日があり、またこの日はフランスでは「スズランの日」でもあります。
5月8日はヨーロッパでの第二次世界大戦の終結などの歴史に関連する祝日、そして宗教的起源であるアセンションの木曜日の祝日(今年は5月26日です)があります。
ゴールデンウィークのある日本では、5月はスムーズにスタートしますね。私も皆さんが素敵な5月を過ごされるのをお祈りします。
5月1日とミュゲ
5月1日のこの日には、非常に異なる起源を持つ2つの祭りが融合し、仕事と幸福を同時に祝います。実際、フランスでは、5月1日は労働者の日、日本でもいう「メーデー」です。すべての労働者は自分自身を表現することができ、この日に各協会や組合、連合の多くのデモ行進がある理由です。
ちょっぴり歴史を : フランスで労働省が創設されたのは1909年で、第一次世界大戦直後の1919年に、1日の労働時間を8時間に制限する最初の法律が可決されました。
そして、第二次世界大戦中の1941年、5月1日が「労働と社会の調和の日」の日になりました。
しかし、5月の初めには、フランスでは、鈴が取り付けられているような緑色の茎の、心地よく酔わせるような香りのするとても小さなスズランの花がいたるところで咲き誇ります。
フランス語ではスズランはMuguet(ミュゲ)と言いますが、葉っぱの陰に隠れて咲いているようにも見えるのでスズランは別名「谷間の百合」とも呼ばれています。
1561年、フランス国王のシャルル9世は、私たちが愛する人々に幸運をもたらすために、5月1日にスズランを捧げるという伝統を確立しました。伝説によると、1560年に側近が国王にスズランの小枝をプレゼントし、それを気に入った国王が自分の周りの人々に贈るということを始めたそうです。
小さな白い鈴を持つスズランは、幸福、繊細さ、純粋さ、そして楽しい時間に戻る喜びなどのイメージを持たれています。5月1日、私たちは大切な人々にスズラン、幸福を捧げます。
5月の格言
Au premier Mai, fleurit le bon muguet
(オ プルミエ メ、フルリ ル ボン ミュゲ)
5月1日、素敵なスズランが咲き誇ります。
5月の料理
5月のもう一つの楽しみは、マルシェ(朝市)に行って新鮮な野菜と赤い果物の季節がやってきたことを実感することです。マルシェで買い物することは、生産者から直接に品物を買うことが出来る喜びです。又その道のプロの人たちからアドバイスや説明を簡単に貰えるのも楽しいです。
日本でも言われるような「新物野菜」「春野菜」というのはフランスにもあり、春と同時に出現するニンジンやカブやグリーンピースやグリーンサラダ等の畑からの野菜です。
又は南部地方やブルターニュ地方からの赤い果物の季節が始まりを告げるのはイチゴです。太陽の光をたくさん浴びて育ったイチゴの味はとても甘くて美味しいです。
その新物野菜で付け合わせの野菜料理を簡単に作れます。少しだけ茹でた新物野菜の甘い味を肉や魚と合わせます。それはまた、よりこってりした冬の料理の後に軽めの料理へと味覚が移行する感覚でもあります。
そして、イースターから始まり、5月末に食べごろが終わる白または緑のアスパラガスもあります。
今月の新製品
今月は、皆様にとても素敵なバッグをご紹介します。シックでパリならではのモチーフを題材に使い、その歴史を私たちに伝えてくれるとても独創的で個性的なバッグです。
このバックのキャンバス地の美しい色合いは人目を引くこと間違いなしで、場所や時を選ばずに使うことができます。
123lafrance.jp のウェブサイトでまたお会いしましょう
では又、ア・ビエント